今日から魔王はじめます!
「ああ、いえ…違います、マナミ様」


「…はい?」


「今の勇者は、統一王政府のトップではございません。


第一王子が現勇者となっております。


そして、その第一王子は我ら魔族の手に落ちており、


それで我ら魔族と人間は戦争となったのです」



戦争の非はまさかの魔族側にあった!


ヤバイ、これで魔族の女王(仮)の私は、戦犯確定じゃないか。


戦争が終われば、打首獄門、処刑されてしまうのか。


嫌だぁぁ!!



「ですから、マナミ様。


勇者が我らの手にある今のうちに、アシュタロスを統一すべきなのです。


新たな魔王が降臨されたと聞けば、政府軍も更なる動きを見せるはずです、


つまり。


貴女様には、早々に御身に宿る強大な魔力を制御する能力が必要なのです」
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