今日から魔王はじめます!
魔王の亡霊の叫びとともに、魔剣から吹き出す漆黒の魔力。
それが何より悍ましい闇に見えて、私はぐっと聖剣の柄を握る。
息を吸い込んで、ゆっくりと剣先を上段へと移動させる。
その動作に呼応するように、魔王の亡霊も重心を下に沈めた。
「ハアァッ!!」
再びの跳躍。
狙うは頂点、面の一本。
一歩、二歩と踏みしめながら、一気に飛び上がって、上から剣を振り下し、
「駄目だ愛美!罠だッ」
「!!」
その言葉に、とっさに反応することができなかった。
刹那、魔王の亡霊がこちらを見てにやりとほくそ笑む。
背筋に怖気が走ると同時に、白銀の風刃が宙に舞う。
いくつもの、小さな飛ぶ斬撃となって。
「うそっ」
蒼白になった次の瞬間、私は赤い焔によって地面に叩きつけられていた。
受け身をとれずに転がり咳き込むが、火傷はない。
この炎は。
「不死鳥!ありがとうっ」
それが何より悍ましい闇に見えて、私はぐっと聖剣の柄を握る。
息を吸い込んで、ゆっくりと剣先を上段へと移動させる。
その動作に呼応するように、魔王の亡霊も重心を下に沈めた。
「ハアァッ!!」
再びの跳躍。
狙うは頂点、面の一本。
一歩、二歩と踏みしめながら、一気に飛び上がって、上から剣を振り下し、
「駄目だ愛美!罠だッ」
「!!」
その言葉に、とっさに反応することができなかった。
刹那、魔王の亡霊がこちらを見てにやりとほくそ笑む。
背筋に怖気が走ると同時に、白銀の風刃が宙に舞う。
いくつもの、小さな飛ぶ斬撃となって。
「うそっ」
蒼白になった次の瞬間、私は赤い焔によって地面に叩きつけられていた。
受け身をとれずに転がり咳き込むが、火傷はない。
この炎は。
「不死鳥!ありがとうっ」