今日から魔王はじめます!
「まずは地図を見に行きましょうか、陛下」
「陛下はやめてください…って、地図?
あるんですか?」
「はい。貴女は異世界からいらっしゃったお方だ、
地理もわからぬまま魔王にはなれないでしょう」
そりゃそうだ。世界地図くらい見せてくれないと、割に合わない。
にしても、ちゃんと世界地図があるってことは、それなりに文明は発展しているってことだよね。
とりあえずは、造船技術はしっかりしてるということだ。
少しだけホッとする。
そして、微笑んだランスさんは『地図屋』という看板が取り付けてある店に入った。
「店主、1枚世界地図を」
「へい…って、これはこれは、ランスロット閣下。御機嫌麗しゅう」
「そう固くなるな。新王陛下が戸惑っておられる」
「へ? …へ、陛下?」
あれ?店主さんの声が少し震えた気がする。
ランスさんの影からおそるおそる店主さんの顔色をうかがってみると、やはり青白い。
『陛下』というのをよく思っていないのだろうか。
でも、ランスさんとは親しそうに話してたのに…。
「陛下はやめてください…って、地図?
あるんですか?」
「はい。貴女は異世界からいらっしゃったお方だ、
地理もわからぬまま魔王にはなれないでしょう」
そりゃそうだ。世界地図くらい見せてくれないと、割に合わない。
にしても、ちゃんと世界地図があるってことは、それなりに文明は発展しているってことだよね。
とりあえずは、造船技術はしっかりしてるということだ。
少しだけホッとする。
そして、微笑んだランスさんは『地図屋』という看板が取り付けてある店に入った。
「店主、1枚世界地図を」
「へい…って、これはこれは、ランスロット閣下。御機嫌麗しゅう」
「そう固くなるな。新王陛下が戸惑っておられる」
「へ? …へ、陛下?」
あれ?店主さんの声が少し震えた気がする。
ランスさんの影からおそるおそる店主さんの顔色をうかがってみると、やはり青白い。
『陛下』というのをよく思っていないのだろうか。
でも、ランスさんとは親しそうに話してたのに…。