今日から魔王はじめます!
「改めて、自己紹介をしておきましょう」



何がなんだかわからないまま王座に座らされ、


私の前には4人の人達が跪いた。


え、何?なんなのこれ。何かの嫌がらせ?


制服で王座座るとか、シュールすぎか。やっぱりいじめか。


……混乱は収まらない。むしろ悪化している。



ランスさんの優しげな笑顔も、今は悪魔の微笑み(実際そうなんだけど)にしか見えない。



「私の名は“智の王”ランスロット。貴女の宰相です」


「し、知っています」



なんだこの会話。空気も何もあったもんじゃない。


『存じ上げています』とか言った方がいいの?



泣きそうになってきた私に、今度は焦げ茶のたてがみに灰赤の瞳を持つ狼男らしき人が言った。



「我が名は“獣の王”アルフレッド。お会いできて光栄だ、我が君よ」



我が君とかやめて死んじゃうと叫んでいいだろうか。


そして黒いローブに鎌を持つ、死神のような隣の人も言う。



「わたしは…“死の王”ブラッドリー。お見知りおきを」



性格暗すぎか!怖いわ!!
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