遠回しのI love you
プロローグ
「あははっ!!
何それ~!!」

彼女の声が聞こえる。

「面白いっ!!
笑える~!」

笑えないくせに。

「もうっ!!
ほんとに楽しい!!」

そんなこと思ってないくせに。
僕には分かる。

君があの日から笑えないでいることも。
あの笑顔は彼にしか見せないことも。

「馬鹿馬鹿しい…」


無理に笑ってる彼女も。

それに気付いていないアイツらも。

気付いてるのにそれに触れない彼女の親友も。



何より…

そんな彼女を好きな俺も………

「ほんとに馬鹿馬鹿しい」
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