幻想
幻想
能動的な彼が
受動的な階下を睨む
その瞳で
白けている奥まで刺し通してほしい
腕という腕が 波打つ草むらに
あなたを 寝転がらせて
理由もなく 愛してると云うよ
その時
聖の牙城が零落するとも知らず
隠棲した女王の高笑いも知らず
裸で
何も身に纏わず
いられたらいい
すれた余興は つまらない
受動的な階下を睨む
その瞳で
白けている奥まで刺し通してほしい
腕という腕が 波打つ草むらに
あなたを 寝転がらせて
理由もなく 愛してると云うよ
その時
聖の牙城が零落するとも知らず
隠棲した女王の高笑いも知らず
裸で
何も身に纏わず
いられたらいい
すれた余興は つまらない