妄想オフィス・ラブ ~キスから始まるエトセトラ~
「う……うん。だけど、皆同じ部署だよ?あはは。知らない人って、知っててよ。あはははは。でも、分かった!今日は朝から影山君にはお世話になったもんね。お姉さんに任せなさい!」
くいっと僅かに眉を上げて、怪訝そうに私を見下ろす。
その目線の流れが妙に色っぽくてドキドキしてしまう。
「うわっ。影山君なんか色っぽい。流し目からビーム出てそうね。きっとモテモテだわ。うふふふふ」
そう言うと、更に眉間にシワを寄せて
「………………分かってないですね」
呟いた。
「えっ?何?」
「何でもないです」
その後は再び無言で。
朝のデジャウ?かのように、私が一方的に話続けて、店まで歩いた。