妄想オフィス・ラブ ~キスから始まるエトセトラ~
私の中の三嶋課長情報はこれが全部だ。

どんなに考えてもこんな状況に陥る過程は全く思い当たらない。
同じ部所の上司と部下で、そりゃ他部所に比べたら話す方だとも思う。比較的部所内全体も仲が良いから、飲み会だって行く。
でも、それだけだ。
それだけだったはずなんだ!
なのに何故私は壁ドンされて、顎クイされて、キスなんてされなきゃいけないんだーー !


「あぁん?又余所事か?随分余裕だな」


相変わらずの近すぎる距離と怖すぎる目力に石にされたように身動きがとれない。


「………あ……あのぉー何か私やらかしましたか?」


そうだ、何か課長の逆鱗に触れるような事を知らずにやってしまい、教育的指導?的な事なんじゃなかろうか。

って、苦しいな……

怒っても……な、なさそう?だし。
どちらかというと楽しそうだよな……。

あーーーーもうっ、
ほんっと分からない!!!
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