妄想オフィス・ラブ ~キスから始まるエトセトラ~
「………チッ、、タマ……。お前は本当色気がねぇなぁ」
なっ、、、
「セクハラ!セクハラです!三崎課長!」
「あほか。散々あんなキスされといて、今更なんだってんだ」
「…………ですね」
壁ドンの距離は変わらないのに、さっきまでの甘い空気が、いつもの私達に戻ってきた。
「だいたい、お前は鈍すぎるんだよ。どうせ俺が壁ドンする理由も、顎クイする理由も、あわよくば床ドン狙ってる理由も分かってないんだろう」
「ねっ、、、狙わないで下さい!」
「いいじゃねぇか。どうせこんな時間に誰もこねぇよ」
「いっ嫌ですよ!初めてが資料室なんてっっ」
思わず叫び出た重要秘密事項に、うわっと両手で口を押さえる。
「へぇーーー良いこと聞いた」
にたりと笑うその顔は、端正なそのお顔を引き立たせ、それが更に恐怖を煽る。
「ヒィィッ、、、」