妄想オフィス・ラブ ~キスから始まるエトセトラ~
「なんで影山が知ってるんだよ」
明らかに挙動不審に三嶋が言う。
あぁ、うまくいったのか。
しかし、本当にあれをしたのか?
「………その雑誌、選んだの僕ですから」
そういうと、再び三嶋がブハッ、と吹き出した。
「大丈夫っすか?課長」
隣で高宮が図面にかからないように慌てて拭いてくれた。
「だ………大丈夫だ。すまん…あっ!あぁそうだ。お前ら結婚決まったんだったな。おめでとう、高宮」
話を逸らしたな。
まぁ瑞希の話じゃなければそれでいい。
「あっ、、ハハッ、ありがとうございます」
「おめでとう……ございます」
「色々、決まったのか?」
「なんとなく。あいつ、海外でしたいらしくて。だから、こっちで会社と友人呼んで軽いパーティーみたいにしようかと。なので、よかったら来て下さい」