〜後悔〜壮絶なDV体験ーDVの心理〜逃げなきゃだめだよ!

輝と優美が距離を少し起き始め


雄大や真帆と出逢った頃


孝明と雄大も優美も生活や仕事も少し変化しはじめ少し距離をおいた。



孝明と優美は久しぶりに二人で食事をすることになった。



孝明『はい、ぱんつ。好きなもの食べなよ。』


そう言ってお子様ランチのメニューを優美に手渡す。


優美はいつものように一瞬目を通すフリをする。

優美『うんっ!!‥‥って、なんでや!』

お子様ランチメニューを置く。


孝明『はははっ!!そう言えばさあ!優ちゃん何かに似てるってずっとおもってたんだけど‥‥。なにか分かったよ!!』


優美『えっ⁉なにっ!?なになにっ!?』



少し間を置いて孝明がつぶやいた。



『ドラミちゃんだ‥!』




優美『えっ‥‥



二頭身じゃないしっ!!!!』


ドラミちゃんの絵が書いてあるお子様メニューをテーブルに放った。


(えーーーっ‥‥また、なんてことを言ってくれるんだ。ドラミちゃんの良いところを真剣に一瞬さがしまくったじゃないか。



‥‥まぁいいや。)



その反応を孝明は楽しそうに見物して爆笑している。

孝明『違う違う、顔がそっくりやん!ほら良くみてよ!でしょ!?』


優美はまたムッとした。


優美『似てねし!』


優美はお子様メニューを無視し
孝明も注文を済ませた。


孝明『本当に久しぶりだよね‥。最近どう?』


優美『だよね!ぼちぼちかな?

そっちは輝くんどう?』


孝明『輝くんは頑張ってるよ!』



それを聞くだけで優美は何故か嬉しい顔になる。



優美『そっか。輝くんはえらいね!』



その一言で優美の距離を置く気持ちを感じていた孝明は笑顔のまま黙った。



孝明『ねぇ?雄ちゃんのこと好き?』

優美『好き!?私が雄大さんを!?どうして?』


孝明はじっと黙って優美の顔を目を見る。


前々から孝明から、雄大からの想いを何度聞いても、いつもはぐらかすことしかできなかった。





優美『うーん‥雄大さんは、男性としてみちゃいけない人かな。雄大さんに対してそんな浮ついた気持ちは失礼だし。

雄大さんは優しいし気を使うから、孝ちゃんを立てるために連れている女性の友人を褒めるのもわかるし、社交辞令でそう言ってくれる雄大さんの気遣いじゃないかな。

誰も失いたくないし、そういう目でみれないよ。それに私が孝ちゃんと出会ってから、輝くんのこともお願いした。危険な時だって守ってくれた。

孝ちゃんからもらったきもち、裏切れる訳ないじゃない。色々そんな軽く考えられない。』


孝明『は?なにいってんの?

そんなこと、気にすることじゃないじゃん。』


優美『‥そんなきもちになれない。』


孝明『そんなの気にしなくていいよ。俺恩を売るようなことなんもしてないし!

‥雄ちゃんさ‥いっつも優ちゃんの話になるとニッコニコで可愛い、可愛い、好きだ好きだって言ってる。

俺や麻帆ちゃんよく相談うけてるけど。

毎日言ってる‥。幸せそうだわ。』






優美『雄大さんはすごく真面目だし、お若いのに一生懸命なかたで、すごくいい男性だとおもうのね。

やっぱりちょっと軽はずみにそういう気持ちにはなれない。

雄大さんにはもっといい人いるよ。』



嬉しく無い訳がなかった。


雄大の気持ちに気付いていたからだった。

優美は雄大への想いをずっと抑えていた。

雄大も同じように抑えてくれているのをわかっていた。



どれほど慎重になってくれているのかも。その性格もこれだけ月日が経てばわかっている。


連絡先もお互い知り合った時から知っている。


輝の仕業で一度だけ二人っきりになった時は、お互い緊張し過ぎていてどうしていいのかわからなかった。

何を話したら良いのかも分からなかった空気の中で一瞬一瞬の雄大の感情の移ろいも未だ鮮明にはっきり覚えている。


雄大は何があっても失礼なことはしてこない。











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