〜後悔〜壮絶なDV体験ーDVの心理〜逃げなきゃだめだよ!
優美は仕事が終わり、気付いたらもう夜中だった。
(あっ、もうこんな時間か‥。早く帰らないと。)
携帯のLINEを確認した。
(盛り上がっている‥。)
毎日グループLINEに参加し、優美をまってくれていた。
相変わらずグループLINEでさりげなくきもちを伝えることしかできない雄大の精一杯さと不器用さを優美はかわいらしく思っていた。
イベントを企画したり、LINEでも盛り上げたり孝明や輝とも仲良くしている雄大がなぜ一生懸命なのかくらい優美は薄々気づいていた。
なのに未だにたった一言が言えないで
好きな人と冗談ですら未だ手も繋げない、一切触れることもできない雄大の不器用さを愛おしくおもっていた。
雄大からの質問にも毎回
優美『なんとなく私の性格も少しわかるかもしれませんが、お声をかけて頂いてこうして一緒に食事をさせて頂いたのは雄大さんだからですよ。』
そうこたえる。
度々返すその優美の精一杯の表現ですら
雄大には伝わっていない。
雄大は優美のきもちに気付かずに必死になっている。
不器用すぎて勘の鈍い雄大に対して優美もどうしたらよいのかわからなくなっていた。
お互いに忙しくて なかなか食事の機会もなかったが雄大は出会った頃から毎週イベントをしたりして休みは優美と会う機会を一生懸命作っていた。
お互いずっと想い続けながら距離を置いてきて、やっと二人で食事するようになって想いも精一杯伝えていた。
どんなに想っていても一切触れることができない。
優美は、雄大の中にある恐怖や劣等感で気づけない鈍さも‥そのきもちも感じるのが苦しくなっていた。