〜後悔〜壮絶なＤＶ体験ーＤＶの心理〜逃げなきゃだめだよ！

優美は仕事の合間に、孝明が仕事を終え落ちつく時間帯に連絡を入れた。



孝明『お疲れさまです。』

孝明の穏やかで優しい声に
優美の張り詰めていたものが一瞬緩んだ。


優美『孝ちゃん‥。』


孝明『どうしたん。』


優美『‥‥‥あのね‥‥。』


優美は言葉を詰まらせた。




孝明『えっ、どーしたん！？』



優美『実は‥‥‥‥

‥‥‥‥‥好きな人がいるの。

お付き合いすることになったの。』




孝明『そうなんだ！良かったじゃん。

雄ちゃんでしょ？』



優美『うん‥‥どうしてわかるの？』



孝明『みてればわかるよ‥‥‥。良かったじゃん。雄ちゃんは良いとおもうよ。大事にしてくれるよ。

優ちゃんには幸せになってほしい。』




優美『孝ちゃん‥


‥‥‥‥ありがとう。』




張り詰めていた糸が切れたのか

それが何なのかさえわからない。

優美は泣き崩れた。



孝明『どうした。またすぐ泣く！泣くなよ‥！

前から言ってたやろ？優ちゃんに幸せになってほしい。

‥‥がんばるんだよ。』




優美『うんっ。がんばる‥。

孝ちゃんありがとう。』




孝明『また、何かあったら

いつでも 電話してね‥！』




優美『うん。ありがとう。』




孝明『じゃあね。』




優美『うん、またね。』



優美は涙がとまらなかった。







雄大は、優美からの連絡を待っていた。



雄大は薄々気になっていたことがあった。








『出会った時から‥一目あった時から‥。』

同時に雄大のなかには深い闇があった。






優美の携帯に着信が入った。


優美『‥‥雄大さん‥。』

とても今は出られない。




雄大からの着信は何度も鳴った。


優美（雄大さんを不安にさせてしまう‥。）


優美は電話に出た。


優美『もしもし‥。』


雄大『優美さん！？どうしたんですか？なにかあったんですか？』


優美『えっ‥？ ううん‥なにも無いよ。』



雄大『じゃあ、どうして泣いてるの？

何かあったんじゃないですか？』



優美は、咄嗟に雄大が心配しない言葉を選んだ。


優美『ううん‥あの‥‥嬉しくて。』


雄大『えっ‥どうしたんですか。』


優美『雄大さんと やっと今こうして居ることが 嬉しくて‥ごめんなさい。』



雄大『えっ‥‥。

‥‥‥。

孝明さんはなんて言ってました？』




優美『知ってたって‥

雄大さんとお付き合いすること、すごく応援してくれました。』





雄大（これでやっと‥優美さんは俺だけのものになる‥。）



雄大『僕、ほんと優美さんのこと幸せにします！大事にします！

僕が絶対に守ります！

明日僕から孝明さんに優美さんとお付き合いしたことを伝えます。』