〜後悔〜壮絶なDV体験ーDVの心理〜逃げなきゃだめだよ!
雄大『もしもし、優美?なにしてるの?どこにるの?』
優美『今はもう終わって出るとこだよ。』
雄大は少し手が空いたようだ。
雄大『さっき終わったって言ってから、結構たってるよね?‥なにしてたの!?』
優美『あっ‥パソコンの調子が悪くて‥。まだ終わらせなきゃいけないことあって時間かかっちゃって。』
雄大『ふーん‥。今日もう帰るの?』
優美『うん、もう帰るよ。遅くなっちゃった。』
雄大『帰ったら、ちゃんと連絡して。心配だから。気を付けてね。』
優美『うん。ありがとうね。』
家に帰るともう夜中の1時近くだった。
優美は家に帰っても必ず雄大に連絡を入れなくてはいけない。
優美『雄大、ただいま。
雄大はもう終わった?』
雄大『うん!片付け終わったらまた連絡いれるね。』
雄大はこの頃から優美に気になっていたことがあった。
優美が雄大の家族に会わないこと、雄大を優美の家族に会わせないことだった。
優美(雄大がちゃんと考えや意見をしっかり恋人の私に伝えられるようになってからじゃないと‥
雄大の暴力が無くなってからじゃないと‥
雄大を家族に絶対に会わせられない。)
優美は雄大の家族と会うのを避けた。
雄大から異様な雰囲気を感じた。
雄大は妹と母親にベッタリだった。
雄大は辛そうな顔で『母親が大好きだ。』といっている。
辛そうな顔で妹の話しばかりをしていた。
優美は雄大に価値観を強要するつもりも無く言わなかったが、雄大をみていて心の中では 「母親から精神的に自立していないマザコン男性」だったんだと思った。
雄大の家族話に内心ドン引きしながらいつも話を聞いていた優美は、とても心身が疲れていた。
母親の前ではいい子でいなければいけない雄大を可哀想に思ったが
母親の歪さに気付いていない雄大は
優美にとっては致命的だった。
母親も雄大も親子揃ってDV親子だった。
母親に愛されていない雄大は歪んだ愛情の矛先を彼女や妻に暴力や犯罪という形でぶつけた。
雄大にとっては母親を満足させるための彼女、妻だった。
この頃から優美は更にドン引きしはじめた。
雄大『優美‥うちの家族に会って欲しいんだ。
母ちゃんも俺が離婚して落ち込んで、もうしばらくは恋人つくらないって言ってたのを心配してて。
優美さんと付き合う事になったって言ったら凄く喜んでくれてさ‥。』
優美(なんだか雄大って そういうとこ気持ち悪い‥
母親や家族のことばかり私に言うけど
まず家族に紹介するのは二人の信頼関係をしっかり創ってからじゃないの‥。
雄大ってほんとに‥恋愛にも仕事にもそこまで家族に立ち入ってもらわないと出来ない人みたい‥‥。
押し付けるつもりはないけど‥気持ち悪い‥。)
優美『うん‥嬉しいよ。また機会があったらお会いしたいし。
雄大がそういってくれて、嬉しい。
ありがとう。』
その言葉が優美の本音では無いことを、雄大はわかっていた。
雄大『本当に‥?
優美、嫌そうだよ‥。本当は嫌なの‥?』