〜後悔〜壮絶なDV体験ーDVの心理〜逃げなきゃだめだよ!
優美は笑うことも無くなった。具合も悪く仕事もできなくなっていた。
昼の仕事も夜のアルバイトもとうとう全てできなくなってしまっていた。
優美( 前妻も雄大からの暴力で‥。
だから私と一緒にいる時に、離婚した前妻の知り合いと偶然会ったとき‥唯ならぬ雰囲気で意味不明な理由でいつも‥
前妻の知人を避けたんだ‥。)
優美は雄大の暴力で半年以上いつも身体にアザや傷があった。腰も強打し、指も手首も痛めていた。
雄大『優美‥ごめんなさい‥。
優美がずっと言ってくれていたことを
やっと少しわかるようになった‥
別れたく無い‥もう優美にひどいことしません‥
信じてください!!
俺を受け入れてください‥!
許してください‥お願いします!!!』
雄大は優美から奪った鍵で優美を職場に監禁した。
雄大『優美じゃないと‥だめなんだ‥。
許して‥優美‥!?』
優美(怖い‥!)
優美は頷いた。
雄大『優美‥許してくれるの‥?』
優美『うん‥。もうこんなこと辞めて‥。』
雄大『わかったよ‥優美ごめん‥!
一緒にいたいんだ‥!俺だけの優美でいて欲しいんだ‥!!
もうひどいことしない‥ごめん優美‥。』
身体の小さな優美が雄大からの暴力で身体から血を流し、アザだらけになり
痩せて行き
更に小さく縮こまり泣きながら震えている姿に 雄大は恐怖と同時に満たされるものがあった。
心の底では雄大は優美の その姿をみるのが辞められなくなっていた。
雄大(優美が‥今はこんな姿になってまで俺を受け入れるといっている‥。)
雄大『優美‥‥‥優美が愛おしいよ‥
こっち向いて優美‥。嫌‥?
イヤなの‥俺のこともう嫌い‥?』
優美は横に小さく首をふる。
雄大『愛おしいよ‥優美‥
優しくする‥‥抱きたい‥。
抱きたい‥
優美じゃないとだめなんだ‥。』
雄大(俺からの暴力でこんな身体になって‥痩せて行き‥目から大粒の涙を流し震えながら 俺を受け入れている‥優美が愛おしい‥。)
優美はそれに気付いてしまった。
優美(‥‥‥‥‥異常だ
だから雄大は自分が負傷させた
身体の傷をみると‥強い自責と同時に満たされている‥
それに‥
豹変し、暴行をするのは‥辛い劣等感を満たすため‥癒すためだ‥。
歪んでいる‥
雄大はずっと‥繰り返す。変わらない‥気付かない‥治らない‥!)
優美は雄大がずっと暴力を振るい罵声を浴びせた時の表情もその時の感情もきもち、想い、それを鮮明に記憶し全てを許している。
優美の記憶から消えるものではない。
優美『間違いに気付いて‥
ずっと‥ずっと‥ずっと 雄大に伝えてきた。
すれ違いや誤解をしてお互い辛い想いをするくらいなら冷静に話し合う時間を大事にしようって。何度も何度もいったはずです。
雄大のことを愛してる。
でも身も心も、もうこれ以上はもう耐え切れません。もう耐えきれない。大事なこと雄大に伝えてきた。
私は雄大の母親じゃない。
雄大の人形でもオモチャでもない‥。』
既に優美の中には雄大の意識が深く刻まれていた。
優美『雄大‥聞いて‥
雄大‥もっと自分のきもちを 聞いてあげて。
雄大のこともっと‥もっとみてあげて。
そう、何度も‥何度も言ったはずです。』
つい昨日、暴行をした雄大はこういった。
雄大『お願いだ優美!もうそれ以上言わないで!!!!
ごめんなさい‥!!
許してください‥優美がいないとダメなんだ‥!!!!』
雄大は母親に求める無償の愛情を
優美に求めた。
雄大(優美はどんな俺でも受け入れてくれる‥。ひどいことをしてしまっても、絶対に優美は俺を見捨てることはしない。謝れば許してくれるはずだ‥!)
それは勇気を出して母親に求めるものだった。
幼少期から満たされない雄大のきもちは歪み、前妻や優美へ「暴力」になった。
優美は雄大の母親ではない。
優美『雄大は聞いてはいない‥私の想いも声も伝わらない‥届かない。
もう、耐えるとこまで耐えました。前々からずっと‥ずっと伝え続けてきた。もう手遅れです。』
その言葉に雄大は逆上した。