〜後悔〜壮絶なDV体験ーDVの心理〜逃げなきゃだめだよ!
優美は夜中に仕事が終わり家に帰ると家族はもう休んでいる毎日だが
無口な母親の不器用な愛情は好きだった。あまり母親とは会話をした記憶がなかった。
優美はそんな母が好きだった。
干渉もせずにどしっと構えている姿が母の本物の愛情だとその頃改めて感じながら
そっと胸にしまった。
父親はそんな母に今でも夢中だの世界一素敵な女性だの母の素晴らしさを娘に永遠に言い聞かせる。
その度に母に伝えると、可愛らしくも恥ずかしい、うれしさを堪えながら
『きもちわるい‥。』と一言つぶやく
父は難しく分厚い書物を毎日読み
母は無口にひたすら家族に尽くす
祖父、祖母の世代から家族揃って道楽すら知らない家族を尊敬していた。
幼少期に感じた
どこの家庭にもある家族間のマイナスで否定的な雰囲気は
今でもずっと記憶にのこっていても
その記憶は既に癒されている
それも、優美の努力ではない。
何も互いに触れずどんな過去も水に流し当たり前に受け入れることができている家族のおかげだとおもっていた。