蝶々、とまって。





「1時間だけなら、いいです」



彼の甘い言葉に、優しい瞳に、弱い。


きっと彼も、それを知ってる。


気まぐれな彼が、私と一緒にいたいと思ってくれるのなら。



次に目移りしないうちに、私に飽きてしまわないうちに、私だって一緒にいたいんだ。





ひらひら、ひらひら、花から花へ。


そんな蝶を捕まえる術を、私は知らない。






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