ストリッパー
「ちなみに君の大学の先輩」


「マジですか?学部は?」


「法学部」


「えっ!、じゃあ大橋教授知ってます?」


「僕のゼミの担当」


一気に親しみが湧いてしまった


世間は狭い


こんな偶然あるのだ



「あの先生の癖知ってる?・・・・・」


話が弾む


気がつけば
あっと言う間に2時間以上も経っていた


眠気に襲われる


「家どこ。送るから」


「ありがとうございます。でも結構です」


「なんで?」


「もう始発も動いてますから」


「送らせてくれないんだ」


初対面の男に
そこまで関わりたくないのが
本音だ


どうせ、これっきりの関係だろうし


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