ストリッパー
「ねーあたし疲れてんだ。帰るよ」


そう言うと一人ですたすた歩きだした


「ちょっと、待てよ」


追う純也を無視して駅へ向かう


「こんばんは」


一度聞いたことのある声


ドキン


心臓がなった


板野だ


「こ、こんばんは」


明らかに動揺してる


純也は私の後ろで事態を飲み込めず
ただ、黙って立っている


「彼氏と一緒のところを邪魔しちゃったかな」


「いえ、彼とはそんなんじゃありません」


私はおおげさに手を振った


< 45 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop