ごめんね、キミが好きです。~あと0.5ミリ、届かない想い~
ありえない再会
週に一度の診察を終えてから午後の授業に出るために、あたしはお母さんの運転する車で、この春合格した高等学校へ向かっていた。
仕立てたばかりの真新しい濃紺の制服にも、このひと月でようやくなじんできたところだ。
中学のときはセーラータイプだった制服がブレザーとネクタイに変わっただけで、なんだか自分が少し大人になった気がする。
上級生のお姉さま方の目が怖いから、スカート丈はまだ長いままだけど、その分ソックスは学校指定のマーク付きのじゃなくて、自分の好きな可愛い柄のを履いている。
前髪をとめているヘアピンも、毎日カラフルに色を組み合わせるのが楽しい。
こんな風に何事もなく高校へ通えるのも、入院中に大きな異常が起きることもなく、一週間ほどで無事退院できたおかげだ。
日に日に視界の白い膜も薄れ、まだ視力は弱いとはいえ、自分の左目が順調に回復してきているのを実感している。
仕立てたばかりの真新しい濃紺の制服にも、このひと月でようやくなじんできたところだ。
中学のときはセーラータイプだった制服がブレザーとネクタイに変わっただけで、なんだか自分が少し大人になった気がする。
上級生のお姉さま方の目が怖いから、スカート丈はまだ長いままだけど、その分ソックスは学校指定のマーク付きのじゃなくて、自分の好きな可愛い柄のを履いている。
前髪をとめているヘアピンも、毎日カラフルに色を組み合わせるのが楽しい。
こんな風に何事もなく高校へ通えるのも、入院中に大きな異常が起きることもなく、一週間ほどで無事退院できたおかげだ。
日に日に視界の白い膜も薄れ、まだ視力は弱いとはいえ、自分の左目が順調に回復してきているのを実感している。