ホラー妄想の末路

不審者

ある日の学校からの帰り道。

家に帰ってから《日課》をやっているから、いつも走って帰ってるんだけど。

その日は体育の授業がキツくてもうへとへとで歩いて帰ったんだ。

だって校庭二十周だよ!?

そもそも私は体育苦手だし、持久走では毎年最下位だし。

だから、どんよりオーラを出しながらとぼとぼ帰ったんだよね。


そしたら、なんか変な人がいた。

頭から爪先まで全身黒。

下を向いていて顔は見えず、黒いマントを羽織っている。

走っていく気力も無いし、間違いなく不審者だし。

うわぁ~、絶対見つからないようにしよう……。
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