ホラー妄想の末路
無視しようと速度を上げて帰ろうとしたけど。

「エェ!?無視デスカイ!?」

無理だった。

またなんか言っている。

「私ハ、決ッシテ怪シイ者デハ、アーリマセンヨー☆」

いや、みるからに不審者でしょ!

もう話し方が可笑しいし。

「オーイ、無視ハヒドイデース!泣イチャイマスヨー」

そういってウエーン、ウエーンと嘘泣きを始めた。

なんか泣きながらチラチラこっち見てくる。

これじゃ、私が悪者みたいじゃん!

ヤバい、これが大事(おおごと)になったら……



恥ずかしさに負けて話を聞くことにした。


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