君の涙を、

この当たり前はむしろ、私には好都合だと思う。



誰かに一緒にトイレ行こうとも言われないし、




無理して他人と意見を合わせなくて済むし、




勉強に集中できるし。





なんで人間ってのは集団を作り、やたらと存在価値を証明したがるんだろう。





8時になるにつれ教室が賑わってくる頃、私を指差すものは一旦いなくなった。





私はヘッドフォンをはずして先生が来るのを、頬杖をついて外を眺めながら待った。









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