復讐アプリ
「出てって!」




私がそう言って、近くにあった本をタツヤに投げつけると、
その本はタツヤの体をすり抜け、壁に当たって床に落ちた。




「それじゃオレたちは、永遠にさよならだね。

オレはそれでも構わないよ。

オレは復讐アプリ内の有名人だからね」




タツヤの無気味な話し方が、私を不安にさせていた。




タツヤの本質は、きっと圧倒的な悪だ。




「今日からオレは、黒アゲハさんのアンチフォロワーだ。

黒アゲハさんは、復讐アプリには合わない人だからね」




「脅かすつもりなの?

いいから早く消えてよ!」




私はヒステリックにそう叫んだ。




私はもう、タツヤの顔を二度と見たくはなかった。
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