復讐アプリ
私は自分の投稿への返信を見て、身体中から血の気が引いた。




〈 あんなに最低のサイトなのに、どうしてみんなが、復讐アプリの味方をするの?

そんなのって、絶対におかしいよ。

みんなが間違ってるよ 〉




「フフフ。

黒アゲハさん、顔色が悪いよ。

自分の投稿への返信見て、黒アゲハさんも理解できたでしょ。

黒アゲハさんは、復讐アプリのユーザーを敵に回したんだ。

黒アゲハさんは、もう助からないよ」




瞬き一つしない和宏の目が、じっと私を見つめていた。




私は今の自分の状況が恐ろしかった。




私のアンチフォロワーは、今、何人いるだろう?




私は大きな不安に包まれながら、必死になって、復讐アプリへの投稿を書き始めた。
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