復讐アプリ
私のスマホの画面には、復讐アプリの黒く不気味な背景に、赤い文字でこう書かれていた。



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黒アゲハさんのアンチフォロワーが100人になりました。

今から黒アゲハさんは、復讐アプリユーザーの復讐のターゲットになります。

復讐アプリの運営は、黒アゲハさんを退会処分とし、復讐アプリから永久に追放します。
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「残念だったね。

黒アゲハさん」




私は和宏の言葉もまともに聞けないほどに、動揺していた。




私が復讐のターゲットになってしまった。




私は復讐アプリを毎日見ていて、復讐のターゲットになった人の結末を知っていた。




復讐のターゲットにあるのは、100パーセントの確実な死だ。




それがついに、自分の身に降りかかってきた。




私に下された死刑宣告。




私はこの宣告を覆せるのだろうか?
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