復讐アプリ

｢いじめられて自殺したのって、
みんなあなたの勝手じゃない！

そんなのって、私には関係ないことじゃない！

私を解放してよ！

私を復讐のターゲットから外してよ！｣




｢それは無理だよ、お姉ちゃん｣




和宏はそう言って、不気味な顔で、私の顔をのぞき込んだ。




｢お姉ちゃんにかけらた呪いは、お姉ちゃんが死ぬまで消えないんだ。

お姉ちゃんはこれから、復讐アプリユーザーの恨みと憎しみを一身に受けるんだよ。

お姉ちゃんって、どんな残酷な死に方をするのかな？

おもしろいね。

本当におもしろいね｣




私は不安と憎しみが混じりあった気持ちの中で、声を上げて泣いていた。