復讐アプリ
「真美、聞いた?

昨日、うちらが通ってた中学で、人が死んだらしいよ」




私は友だちの相沢佳奈のその言葉を聞くと、胸が弾んだ。




私の知っている場所で、誰かが死んだ。




その新鮮なニュースには、何だか不幸の匂いがする。




他人の不幸は、私の幸せ。




悩みを抱えているのが自分だけじゃないと思うと、私は幸せに包まれ、少しだけ穏やかな気持ちになっていた。




「佳奈、うちらが通ってた中学で人が死んだって、どういうこと?」




「校舎の屋上から、女子高生が墜落死したらしいの。

それも他県の女子高生よ」




私は佳奈の話を聞いて、ワクワクしていた。




普通じゃないこのニュースには、あやしい匂いが漂っている。
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