復讐アプリ
もしも私が、その復讐アプリで、あの木村紗耶香に復讐できたらと思うと、私の胸は高鳴った。




もしも本当にそんなことができるなら、私は紗耶香に最高に残酷な復讐をしたい。




私から春樹を奪ったことは、この世の中で、一番罪深いことだから。




私は紗耶香への復讐を頭の中に思い浮かべながら、佳奈に復讐アプリのことを訊いていた。




「ねぇ、佳奈。

復讐アプリについて、もっと知ってることがあったら、私に教えてよ」




「真美は復讐アプリに興味あるの?

止めときなよ。

どうせウソだと思うよ」




「佳奈、いいから教えてよ」




私はそう言って、佳奈の言葉を待っていた。
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