復讐アプリ
呪いの始まり
私は復讐アプリにはまり、自分の部屋で、毎日、復讐アプリを見ていた。




復讐アプリのおかげで、大嫌いな恭子はいなくなった。




サイトに書き込みするだけで、嫌なヤツが消えていなくなるなんて、本当にチョロイ。




私は、毎日、復讐アプリを見ていて、思うことがある。




世の中には、こんなにも憎しみを抱えている人がいるんだって……。




世の中には、こんなにも復讐したい人がいるんだって……。




私が恭子を憎んでいたように、私の見知らぬ誰かが、誰かを憎んでいる。




私は復讐アプリの気に入った投稿には、goodをし、その投稿をシェアした。




憎しみが拡散することは、いいことだ。




人から憎まれているようなヤツは、死ねばいい。




私がそんなことを考えているとき、私の部屋の電球が点滅を始め、突然、消えてしまった。




私はそのことにドキリとして、息をのんだ。
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