復讐アプリ

ターゲット【神崎祥子】

５月２２日、午後１０時３０分。




私は金属バッドを片手に神埼祥子をつけていた。




神埼祥子は小柄で、生意気そうな顔をした今どきの女子高生。




私はそんな神埼祥子に恨みはない。




だけど、私の頭の中で、何度も何度も叫び声が響いている。




神埼祥子に復讐しろ！って……。




私はもう、その声には逆らえない。




私は今夜、呪い姫の復讐のシナリオをリアル化したい。




私は金属バッドを握りしめ、神埼祥子の後ろ姿を見つめながら、呪い姫の復讐のシナリオを思い返していた。