復讐アプリ
私は罪悪感にさいなまれ、スマホをそっと机の上に置いた。




そして私は、近くにあった鏡を見つめ、不美人な自分の顔を見つめた。




私は少しもモテない。

同性にも好かれない。

私にあるのは、ほんの数人の友だちと、普通の家庭だけ。




私は自分が好きじゃない。




私はときどき、自分以外の誰かになることを想像してみる。




もしも、私が安西明美になれたならって……。
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