イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で
終了。
終わってみれば一発OKの文句ない出来だった。
「うん!いいよいいよ!お疲れさまっ!!」
足立さんも上機嫌でしきりに労いの言葉を日菜にかけた。
「すみません…、すっかり変えちゃって…。しかも長くなりましたし…」
「いいよいいよーオッケイだよ!
いやー見ちがえるようだったよ!アドリブであそこまでうまくできるなんて、大したもんだね」
「いえ…そんなことは…」
「見かけもばっちりカワイイし…どうだい日菜ちゃん、そういうお仕事してみたら?知り合いにいいプロデューサー知ってて君のこと伝えておくからさ、よかったら」
「はい、ありがとーございましたー」
足立さんが名刺を出そうとしたところで、俺は日菜の前に立ってぺこりと頭を下げた。