イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で


「俺はーキャラメルパフェね。
これってさー、日菜ちゃんが作ってくれるんでしょ?」


「あ、はい…」


「やりっ!
じゃあさ、持ってきてくれた時に何だけどさ、メモもちょうだい?」


「メモ…?」


「日菜ちゃんの電話番号書いたメモ」




え…。



「実は俺さ、テレビで日菜ちゃん見て一目惚れしちゃって!
今日はほんとは日菜ちゃんと仲良くなりに来たの」


「……」


「ねー日菜ちゃんって、彼氏いるの?もしくは好きな人とか」


「え…あ…」


「あんがいこの店のヤローが好きだったりするー?なんか見た感じ、イケメン多いよねーここ!」


「は、はぁ…」


「カレシいない?じゃあさ、俺がカレシとか、どう?」




ううう。

めまいがしそう…。




絶対に…嫌です…!




晴友くんの100分の1もかっこよくないし、お酒臭いし。

それに、すっごくすごく嫌な感じ。

たとえ好意を持ってくれても、こんな態度なら晴友くんのイジワルの方がずっといいよっ。


断りたい。きっぱりと。


でも、


どうやって言おう…。
< 140 / 257 >

この作品をシェア

pagetop