イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で
「俺はーキャラメルパフェね。
これってさー、日菜ちゃんが作ってくれるんでしょ?」
「あ、はい…」
「やりっ!
じゃあさ、持ってきてくれた時に何だけどさ、メモもちょうだい?」
「メモ…?」
「日菜ちゃんの電話番号書いたメモ」
え…。
「実は俺さ、テレビで日菜ちゃん見て一目惚れしちゃって!
今日はほんとは日菜ちゃんと仲良くなりに来たの」
「……」
「ねー日菜ちゃんって、彼氏いるの?もしくは好きな人とか」
「え…あ…」
「あんがいこの店のヤローが好きだったりするー?なんか見た感じ、イケメン多いよねーここ!」
「は、はぁ…」
「カレシいない?じゃあさ、俺がカレシとか、どう?」
ううう。
めまいがしそう…。
絶対に…嫌です…!
晴友くんの100分の1もかっこよくないし、お酒臭いし。
それに、すっごくすごく嫌な感じ。
たとえ好意を持ってくれても、こんな態度なら晴友くんのイジワルの方がずっといいよっ。
断りたい。きっぱりと。
でも、
どうやって言おう…。