イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で
榊くんのケーキを初めて食べた時のこと、今でもよく覚えている。
美味しさの中にやさしさが隠れていて、「どなたが作ったんですか」って聞いたら、近くにいたかっこいい男の子が「俺ですけど」ってさらって言って。
わたしとあまり歳が変わらなそうなのにすごい!って、一気に惹かれてしまったんだった。
榊くんを好きになって。
どうすれば思いを伝えられるか毎日悩みあぐねていた。
そんな時、アルバイト募集が貼り紙されていて、見た瞬間、これしかない、ぜったいここで働きたいって思って、
その日の内にお店に飛び込んだ。
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