イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で


榊くんのケーキを初めて食べた時のこと、今でもよく覚えている。


美味しさの中にやさしさが隠れていて、「どなたが作ったんですか」って聞いたら、近くにいたかっこいい男の子が「俺ですけど」ってさらって言って。

わたしとあまり歳が変わらなそうなのにすごい!って、一気に惹かれてしまったんだった。




榊くんを好きになって。

どうすれば思いを伝えられるか毎日悩みあぐねていた。


そんな時、アルバイト募集が貼り紙されていて、見た瞬間、これしかない、ぜったいここで働きたいって思って、

その日の内にお店に飛び込んだ。





< 15 / 257 >

この作品をシェア

pagetop