イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で

そう思うと胸が苦しくて、わたしはうつむきがちにカウンターに寄り掛かった。



あれ…?



ふと、影にメモ紙があるのに気づいた。

買い物リストだ。

晴友くん…忘れていったんだ。



ちょっとお店を出たい気分になっていたわたしは、




「晴友くんが忘れ物したみたいだから…届けに行ってくるね」




と言って店を出た。








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