イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で
「晴友はいつもわたしにケーキを作って、そして、新作を食べさせてくれた。
スカウトされた時も、みんなは反対したけれど、夢を持っていた晴友だけは応援してくれて、そして、ケーキを作ってくれた。
…けど、食べられなかった。太るわけにはいかなかったから…」
「……」
「それどころか、イライラしてつい言ってしまったの。『そんなものいらない。ケーキなんかもう食べられないんだから』って」
「…」
「それだけ。
そんなことだけれど、ただそれだけが、ずっとずぅっと後悔だった。
だからね、このまえ晴友に久しぶりに会えた時、うれしかった。
そして、晴友と手を繋いでいたあんたを見て、腹も立てたの。『この子誰?晴友を盗らないで!』って。
晴友を取り戻したかった…」
どういう意味…?
一方的に言われてよく解からない。
「でもまさか、こうして助けてもらうとは思わなかったわ…。
やっぱり、私の負けね」
負け?
どうして…?
負けたのは、わたしの方なのに…。
スカウトされた時も、みんなは反対したけれど、夢を持っていた晴友だけは応援してくれて、そして、ケーキを作ってくれた。
…けど、食べられなかった。太るわけにはいかなかったから…」
「……」
「それどころか、イライラしてつい言ってしまったの。『そんなものいらない。ケーキなんかもう食べられないんだから』って」
「…」
「それだけ。
そんなことだけれど、ただそれだけが、ずっとずぅっと後悔だった。
だからね、このまえ晴友に久しぶりに会えた時、うれしかった。
そして、晴友と手を繋いでいたあんたを見て、腹も立てたの。『この子誰?晴友を盗らないで!』って。
晴友を取り戻したかった…」
どういう意味…?
一方的に言われてよく解からない。
「でもまさか、こうして助けてもらうとは思わなかったわ…。
やっぱり、私の負けね」
負け?
どうして…?
負けたのは、わたしの方なのに…。