イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で
戦争のような1日にも、やっと終わりが見えてきた。
「はい、これにて全商品完売。みんな、お疲れ様」
『おつかれしたー!!』
暁兄の一声に拓弥、美南、俺が思わず拍手して返した。
夕方5時。
フェスタはまだまだ活気に溢れていたが、俺たちの店は全商品が売り切れとなり、早々閉店となった。
「うっわ、暁兄焼けたなー!でもこれで見かけもチャラくなって、タラシに磨きがかかったな!」
「失礼だなぁー、そりゃあ、たーくさん女の子から連絡先もらっちゃったけど。
…って拓弥くんも真っ黒だよ」
「うわーぁ!日焼け止めぬっといたのに!安物のよこしたな!美南っ!おまえは真っ白じゃねぇかっ!」
「うっさいわね!それなら自分で買いなさいよっ!
って、晴友よりはましでしょ…!」
ああ?