イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で
どうしよう…。
榊くんが好き。
想いを伝えたい…。
だけど…。
「好き」って言ったら、迷惑に思われちゃう…。
ずっと憧れていた人。
すこしでも近づきたいの…。
これは、やっとつかめた最初で最後のチャンス。
絶対に逃したくないよ…っ。
「わ、わたしは…あなた…の」
「俺…の?」
え
え…!
榊くん…どうして、どんどん近づいて来るの???
「俺の…なんだよ…?」
「え…っ、ぁ…」
きゅって手がつかまれて、ずいって顔が近づいて来る。
続きを言うまで逃がさないぞ
って、言わんばかりに。
ドキドキドキ。
胸が破裂しそうに高鳴る。
ちゃんと上手に言わなきゃってあせりと、カッコいい榊くんを目の前にしている緊張とで、頭がショートしそう…!
「わ、わたしは…あなたの…」