イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で


「ふたりに励ましてもらって元気が出たから、残りも時間もがんばるね。よろしくお願いします、榊くん」


「えーいいよ、今日はもう晴友の言うことなんかきかないで俺と一緒にパフェつくりの練習し…いでっ」


「こいつの指導係は俺だ。拓弥は今サボってる分も働け」


「なんだよー!晴友だけ日菜ちゃんひとりじめしてずりぃのー」


「っるせぇ、俺だって好きでやってるわけじゃねぇんだよ」




ずきり…。




榊くんの言葉は、わたしの胸をぐさりと刺した。



そうだよね…。
やっぱりわたしの面倒なんか、みたくないよね…。



おずおずと見上げると、榊くんはよりいっそう眉間にしわを寄せて顔をそむけた。

…ああ、やっぱり、嫌われてるんだな…わたし…。
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