好きです先輩の声が

「で、どこを好きになってくれたの?」

「俺、顔は普通だし、まわりにオねえとか言われてるし」

「声です」

「声が見た目に合わず低くて気になりました。

歌もとなりで聴いていて他の人と比べものにならないくらい迫力があって素敵でした。

段々はまっていってある日先輩が思いっ切り笑っているのを見て初めて笑顔で人のことを良いなとおも

いました。その日初めて「ありがとう」といわれたことは凄く覚えています。

先生がここをどうしてと言ってんっと言う声が・・・」

「何?」

「人生で初めて萌えました。」

「・・・・」

「声聞くだけでドキドキして」

「たった一ヶ月しか立ってないのに言って軽く見られるのが恐かったです。」

「こんな私で良ければよろしくお願いします。」

「あ、わがまま言ってもいいですか」

「言ってみて」

「その声を他の人に聞かせないで」

「っ分かった。」

「先輩、耳真っ赤ですよ クスッ」

一瞬大人びた笑を零した。

「ねぇ、苑沢、いや華彩。」

「はい。」

「誘ってるの?」
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