それでもボクはキミを想う
姉貴と車の中では、僕は密かに憧れてた一ノ瀬さんの事を聞き出そうと話をふる。
『姉貴は、どうして一ノ瀬さんの車に乗れたの?』
『ギャラリーの駐車場にあの車が止まっていて見てたのよ。そしたら、警察が取り締まる騒ぎになったでしょ?
それで、響を探しながらどうしようか悩んでさ迷ってたら、助けてくれたの。』
『そうなんだ。
今度僕からもお礼言わないとね!』
『そうね、お願いね。
あっ、でも、私ね、名前言いそこねたからその時まで、覚えてくれてたらいいけど… 』
『 えっ、助けてもらって名前なのらないってダメだよ!
聞かれもしなかったの? 』
『 うん…私も聞かなかったし…
でも、ちゃんと珈琲は渡した!』
『 えらい、えらい(笑)
一ノ瀬さんって、久須本さんや浅井が言ってた感じだった?
でも、なんで会わせてくれなかったの?』
『ごめんね、響を紹介しようと思ったんだけど、私がお礼言うと帰っちゃったの…
あっ、待ち合わせ場所に行く途中ドリフトして貴重な体験させてくれたよ!
ねぇ、ねぇ羨ましいでしょ♪
響、よくあの山に走りに来てるって言ってたから…また連れて行って?』
『了解。
でも、初めてのドリフト体験が、一ノ瀬さんに乗せてもらうなんて、羨ましい限りだな!!今度は会わせろよ!』
『うん。わかったよ。』
響の憧れの人だった事は聞いたけど、やけに聞いてくるのも気になりながら、私もまた、会いたい気持ちでいっぱいだった。