それでもボクはキミを想う

『おい、さっきの見たか?万優里、
一ノ瀬の奴いきなり相棒見つけよったな?
誰やねん…あのローレルは?』

『うちもよォ知らんでぇ。
でもFirstlineの赤黒ハチロクコンビとおるんはちょくちょく見とるけどなぁ。』

『ああ、あの赤黒のアイツらも中々ええ腕しとるけど、コイツらの方が上やな。
ふーっ、うちのチームも一ノ瀬抜けたらまた、育てなあかんなぁ…。
ウカウカしとったらアイツのチームがエエ奴育てそうやな(笑)』

『何弱音吐いとんじゃハゲェ!!
これからアイツらがうちらのライバルになるんや!!
ツインドリフトのコンビではうちらが、最高なんや!それをあのガキらにみせ続けるんや!!
リーダーのお前が何言うとんや!!』

“バッチーン!!”と万優里に頭をどつかれた。

『…ッウ…何すんねん!!ボケぇ!!
そんなん当たり前やろ!
巣立つかわいい我が子を思う親心がわからんのか!!』

『いつからお前は一ノ瀬の親父になったんや!!』

なんやかんや言いながら俺と同じ様に万優里も寂しいんやろな?と思った。
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