それでもボクはキミを想う
僕はがっかりしながら隊長に文句の一つも言ってやるぞ!!と意気込みショップに行った。
『おはようございます。』
『おはよぉさん、響。
そこの置いてある書類に目を通したらサインして、二枚目に印鑑忘れんように。
前後逆になったけどちゃんと履歴書書いてきてな。』
『…えっ…?』
『まぁ、今までボクとお父はんからの代でお世話になっとった人だけやったけど、来年初めてこのショップにも新入社員が一人入るんや。』
『隊長…?履歴書?内定って…?新入社員って…?』
『そんなん決まっとるやろ?
どうせ自動車会社に希望しとったんやし、ここでエエやろ?
これからはボクは響の隊長でもあり、社長でもあるんや』
と、隊長は僕を見て“ニヤリ”とした。
ああっ、そう言う事だったんですね。
『はいっ!
よろしくお願いします!!』
『ほな、公私共々やけどメリハリつけて、これからもよろしゅうな。』
隊長、貴方の策略に僕はまんまとハメラレた。
でも、憧れの貴方に近づけた事、僕は本トはかなり嬉しかった気持ちを隠しておこう。