どうしてほしいの、この僕に
疑問を口にしながらも、内心では妙にホッとしていた。優輝が私に何もしない原因が撮影にあるとわかったからだ。
「してほしかったんだろ?」
「……な、何を?」
「それは未莉が一番わかっているはず」
優輝は私の肩に置いていた手を胸のふくらみへと滑らせた。
彼が触れている箇所が妙に熱い。期待通り、その手が丸みを愛おしむように動いた。
暗い雲に覆われていた私の心は、がむしゃらにその手へすがりつく。彼がもたらす刺激を余すところなく感受しようと、他のことを一切遮断し意識を研ぎ澄ました。
彼の指はほどなく先端を探り当て、強く押し当てながら布地をこする。そのもどかしいような刺激でさえ、私の全身が歓喜で震えた。
——ほしい。ほしい。もっとほしい。
苦しくて、切なくて、息が上がる。
「俺を誘うの、上手くなったな」
耳元で優輝がささやいた。くすぐったくてのけ反ると、すかさず首筋を彼が食む。
「……やっ」
「でももっと素直になれよ」
そう言いながら優輝は私の腰に手をまわして、強引に寝室へ導いた。彼は後ろ手でドアを閉める。カーテンが開いたままの寝室は、彼の表情が読み取れる程度のほの暗さだ。
彼とともにベッドに倒れ込む。着替えやすいようにビッグシャツを選んだのは正解だったのか、すぐさま剥ぎ取られ、下着だけの姿にされた。その下着もほとんど飾りみたいなもので、彼の指は下着の中に滑り込み、ふくらみの先端を直に弄ぶ。
指の腹で弾いて転がされるうちに、下腹部がじわりと熱くなってくる。
「……んっ!」
一緒にベッドに横たわっていた優輝が上半身を少しだけ起こして、急に私の鎖骨にキスを落とした。くすぐったいけど耐えられる。油断した次の瞬間、触れられていないふくらみの先端を彼の唇が覆う。
「……っ、ん!」
「こんなに硬くして悪いコだ」
悪いのは私じゃない——なんて言い返す余裕はない。
邪魔だから、と胸にまとわりついていた下着を外された。
優輝も服を脱ぎすて、上半身だけ裸になった。肩から腕にかけての男性的なラインが特に美しく、これからその腕に抱かれるのだと思うと胸の奥がぎゅっと痛む。
右足に体重をかけられない優輝は、左側を下にして横たわる。
私も彼に向き合うように体を横向きにした。
彼の右手が私の頬にかかる髪をかき上げ、頭を撫でた。
「してほしかったんだろ?」
「……な、何を?」
「それは未莉が一番わかっているはず」
優輝は私の肩に置いていた手を胸のふくらみへと滑らせた。
彼が触れている箇所が妙に熱い。期待通り、その手が丸みを愛おしむように動いた。
暗い雲に覆われていた私の心は、がむしゃらにその手へすがりつく。彼がもたらす刺激を余すところなく感受しようと、他のことを一切遮断し意識を研ぎ澄ました。
彼の指はほどなく先端を探り当て、強く押し当てながら布地をこする。そのもどかしいような刺激でさえ、私の全身が歓喜で震えた。
——ほしい。ほしい。もっとほしい。
苦しくて、切なくて、息が上がる。
「俺を誘うの、上手くなったな」
耳元で優輝がささやいた。くすぐったくてのけ反ると、すかさず首筋を彼が食む。
「……やっ」
「でももっと素直になれよ」
そう言いながら優輝は私の腰に手をまわして、強引に寝室へ導いた。彼は後ろ手でドアを閉める。カーテンが開いたままの寝室は、彼の表情が読み取れる程度のほの暗さだ。
彼とともにベッドに倒れ込む。着替えやすいようにビッグシャツを選んだのは正解だったのか、すぐさま剥ぎ取られ、下着だけの姿にされた。その下着もほとんど飾りみたいなもので、彼の指は下着の中に滑り込み、ふくらみの先端を直に弄ぶ。
指の腹で弾いて転がされるうちに、下腹部がじわりと熱くなってくる。
「……んっ!」
一緒にベッドに横たわっていた優輝が上半身を少しだけ起こして、急に私の鎖骨にキスを落とした。くすぐったいけど耐えられる。油断した次の瞬間、触れられていないふくらみの先端を彼の唇が覆う。
「……っ、ん!」
「こんなに硬くして悪いコだ」
悪いのは私じゃない——なんて言い返す余裕はない。
邪魔だから、と胸にまとわりついていた下着を外された。
優輝も服を脱ぎすて、上半身だけ裸になった。肩から腕にかけての男性的なラインが特に美しく、これからその腕に抱かれるのだと思うと胸の奥がぎゅっと痛む。
右足に体重をかけられない優輝は、左側を下にして横たわる。
私も彼に向き合うように体を横向きにした。
彼の右手が私の頬にかかる髪をかき上げ、頭を撫でた。