Color of Love
4
時計の針は「止まれ」という私の願いも虚しく、
一息入れようと目を移した時には下校の時刻を告げていた。
もう、こんな時間だ…。
目の前にそびえる私の想い。
私はこうやって思うがままに絵にすることが大好きだった。
すると私の中である仮定を立てた。
あの謎のダメだしレター。
差出人は多分、
私と同じで、絵を描くのが好きなのかな…。
美術部のメンバーでは無いことは分かっている。
うちの美術部は
『先輩後輩関係なくアドバイスをする』
というなんとも変わったルールがあり、
私は全ての部員から『口頭』でアドバイスを受けたのだ。
絵の専門的な技術は優れているのに、
なんで美術部に入らなかったの?
なんで…
私だけなの?