Color of Love
8
ガサッ…!!
荒々しく机の上に投げ出されたコンビニの袋に
一瞬肩が竦んだ。
そして箱に入った風邪薬だけを袋から取り出し、
バタン。
部屋を出て行ってしまった。
ハルにいの突然の意味不明な行動に
ただ私は首を傾けるだけだった。
ドン、ドン、ドン…
数十秒もしないうちにハルにいが階段を上る音が聞こえた。
ガチャッ…!!
そして部屋のドアが開き、
「どうしたのハルにい?」と聞こうとしたときには―――…
「……へ?」
視界が反転し、ハルにいの肩ごしに、
部屋の天井が見えた。
ハルにいの陰に、私がいる―――…?