魔女の瞳Ⅲ
いい機会だ。

これを機に、彼は魔道の世界から距離を置くべきだ。

学校で会う時は仲良くしていてもいい。

クラスメイトとして、一緒に遊んだりするのも構わない。

でも戦いの時は…。

もう、彼を日常生活に戻すべきではないだろうか。

「わかった」

窓際に飛び移り、長老が振り向く。

「では桜花の所に行って来る」

「…うん、よろしく頼むわね」

私は部屋の窓を開け、夜の闇に飛び去っていく長老の姿を見送った。







悪く思わないでね、修内太。

これも貴方の為なのよ…。






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