魔女の瞳Ⅲ
「ま、俺はどっちでもいいぜ。楽しめる戦闘に招待してもらえるんならな」

ジルコーがゴロリとソファに寝そべる。

「……」

桜花はまだ不安そうだ。

「大丈夫だって。私だって馬鹿じゃないわ。勝算もないのに戦いには臨まないし、分が悪いとわかればすぐに逃げの一手を打つ。無謀な戦闘をするつもりはないわ」

微笑みかけて、桜花の不安を少しでも取り除いてやろうとする。

しかし。

「せめて…メグさんが話していた、修内太さんに手を貸してもらうわけにはいかないんですか…?」

「!」

桜花の口から修内太の名が出て、私は少し表情を曇らせた。

…そりゃあ確かに、もう一人仲間がいればやりやすくなるかもしれない。

でも…もう決めた事だ。












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