魔女の瞳Ⅲ
「はっはっはっ!」

私と修内太のやり取りを見ていたジルコーが笑う。

「いいぜいいぜ、気に入ったぜ少年」

彼は修内太の肩をバンバンと叩いた。

「そりゃそうだよなぁ、男が一度決めた事だもんなぁ、他人にどうこう言われたからって曲げられねぇよなぁ」

ジルコーは私の顔を見た。

「残念ながらお前の負けだな、四門。俺ぁこの少年の言い分を擁護するぜ?」

「私もです」

そう言ったのは桜花だった。

「修内太さんは、メグさんと一緒に幾つもの死線を乗り越えてきたんですよね?だったらもっと信頼してあげるべきだと思います」

彼女もまた、修内太の顔を見る。

「修内太さんに何かあれば、私がフォローします。新米同士、力を合わせましょう?」

「…よろしくお願いします」

桜花に頭を下げた後、修内太は私に視線を向けた。

「メグ」

「…あーもう!わかったわよ!」

私は片手で肩にかかった髪を払いのけた。

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